11月7日から12日までアブダビに行ってきました。 環境省で,モンゴルで行なっているセイカーハヤブサの保全プロジェクトについて聞きました。セイカーハヤブサは特にヨーロッパ圏で急激に減少しており,鷹狩のための捕獲(密猟ではない)と感電事故が大きな問題となっているそうです。個体数の回復のために,モンゴルに5000個の巣箱(直径60cm,高さ45cmの円柱に30×45cmの穴をあけたもの,2.5mの鉄柱の上に設置)を導入し,95%が何らかの鳥に利用され,セイカーハヤブサは2011年の162巣から,2014年の719巣まで増加したそうです。ただ,モンゴル政府の体制変更により,そこでプロジェクトは泊まってしまったそうです。 また,電柱が木製からコンクリート製になってから感電が増加し,その対策として,電柱の腕木と先端にプラスチックカバーをつけることで95%近く感電死を防ぐことができたということでした。 ハヤブサ病院にも行ってきました。1999年に設立され,140人が働いている病院で,なんと,上野動物園と同じくらいの敷地があるそうです。250羽が入院できる体制が整っていて,シーズンには1日平均75羽の健康診断を行なっており,人工繁殖も行なっているとのことでした。国外からも治療に来るということですが,こちらではハヤブサを飼っている人が多いのですね。 シロハヤブサを持たせてもらいました 最終日には,アブダビらしい料理を食べ,モスクにも行ってきました。案内いただいた方も,街の人たちも,皆さん親日家で,気持ちよく過ごすことができました。
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