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7月, 2025の投稿を表示しています

スズメの調査結果が朝日新聞で紹介されました

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 7月28日の朝日新聞の夕刊で,都市部でのスズメの調査結果が紹介されました。  そこでは都市部でスズメが増えた原因の可能性の1つとして,都市部で猛禽類が少ないことが紹介されていますが,今,行なっている調査からは,都市部で繁殖回数が増えていそうだということもわかってきています。下の図がそれを示していますが,まだ1か月ほど調査が続くので,もうちょっと差が大きくなるかもしれません。  また,繁殖回数が増えた理由として,繁殖が早まっていることや,捕食の影響なども見えてきています。調査が終わったら,短報にまとめる予定です。おたのしみに。

秩父の巣箱を回収

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 7/22-23 の日程で秩父演習林に設置した巣箱を回収してきました。今年は,一番の目的の亜高山帯の巣箱を誰も利用してくれず(虫は多少入っていました)残念でしたが,1350mくらいの中標高の位置と1050mくらいの低標高位置に設置した場所は利用してくれました。   中標高の位置は,バードリサーチ在職時代に行なっていたコアプロットよりも標高が高いだけに少し遅い時期に繁殖していました。  逆に低標高の場所はやや早めでしたが,シジュウカラとの競争のせいか(巣内の卵をいじるシジュウカラが映っていました)失敗してしまいました。    また,巣作り途中で放棄された巣は,マルハナバチに利用されていました。マルハナバチで放棄の原因ではないと思いますが,そうした放棄があることも報告されています。 https://mobile.wbsj.org/nature/public/strix/27/strix27_07.pdf  調査終了後に,調査地へ上がるために利用するモノレールの運転講習を受けて,免許をとることができました。ちょっとうれしい。

スズメの繁殖3回目の時期に

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 7月も中旬になって,スズメの繁殖も3度目のヒナの声が聞かれるようになりました。都市部では,3度目の巣もあり,営巣数も3度目のピークを形成しつつありますが,農村部は,3度目の巣が1巣ありますが,あまり明確なピークはできていなくて,この時期になっても,今年初めてヒナの声が聞こえた営巣場所が記録されています。  都市部と同様に,スズメの巣への出入りは観察できているので,繁殖がうまくいっていなくて,ヒナの声が聞こえるまでに達する巣が少ないのかもしれません。