ジュウイチ:聞き取り調査から見える傾向
ジュウイチはオオルリやルリビタキなどの青い鳥に托卵する鳥です。そのためオオルリが生息している秩父と両方とも生息する志賀高原で記録されていて,どちらも生息していない山中湖では記録されていません。聞かれる頻度は多い年,少ない年と変動が大きく,2011年から26年にかけては,増えているとも減っているともいえない感じです。
声が聞かれる時期
ジュウイチは夏鳥で,カッコウ類のなかではツツドリに次いで渡来する鳥です。志賀高原と秩父を比べると,標高の低い秩父の方が早く記録される傾向があって,早い年は4月下旬から「ジューイチ,ジューイチ」というけたたましい声が聞かれるようになります。志賀高原はそれより遅れて5月上旬から聞かれます(図1)。6月下旬へと季節が進むと聞かれる頻度は下がってきますが,ほかの種と比べると,それほど顕著ではありませんでした。
図1.70分間の聞き取りでジュウイチの声が記録された時間の季節変動(2011-2026)
鳴き声の聞かれる時間帯
日の出時刻からの調査のために,日の出前に山を登っているときの楽しみが,ヨタカやコノハズクとともに,ジュウイチの声を聞くことができることです。
そんな経験をしてきただけに,ジュウイチは早朝によく鳴くのだろうと思っていました。ところが集計してみると意外やそんなことないですね。調査時間を通してそれほど変化がありませんでした。夜も含め,それほど時間に関係なく鳴く鳥なのかもしれませんね。
図2.日の出からの経過時間とジュウイチの記録頻度の関係(2011-2026)
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