ヤブサメ:日の出前がさえずりのピーク

 ヤブサメは下藪のある森に生息する鳥で,聞き取り調査地のなかでは,志賀高原でのみ記録されました。


さえずりの季節変化
ヤブサメは日本には夏鳥として渡来し,4月18日の初認が14年間のうち5年と,もっとも多く記録されました。さえずりが活発になるのは,4月下旬で,5月上旬がピークで,その後,急激に低下しました(図1)。


図1.ヤブサメのさえずり頻度の季節変化(2012-2026)


さえずりの聞かれる時間帯
近縁のウグイスやムシクイ類は日の出頃はあまりなかない鳥です。それに対してヤブサメは日の出前をピークにその後,頻度が下がるというほかの種とは異なるさえずりパターンを示しました(図2)。ヤブサメは特に渡来初期には夜にもさえずる習性があるので(宮脇 1997),こうしたさえずりパターンを示すのかもしれません。



図2.ヤブサメのさえずり頻度と日の出からの時間との関係

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