ゴジュウカラ:標高の高い場所ではさえずりが不活発になる時期が遅くなる?

 ゴジュウカラはブナ林に多い鳥です。全調査地で記録はあるものの,ブナ林に位置する秩父で多く記録され,志賀高原や山中湖では時折記録されました。

さえずり頻度の季節変化
ゴジュウカラは早春にさえずりの活発な鳥で,秩父では調査開始後すぐにさえずり頻度のピークがくる年や,それ以前にピークがあったと考えられる年がありました。そして,その後,さえずり頻度は低下していき,5月中下旬には,あまりさえずらなくなってしまいました(図1)。秩父の調査地の少し標高の高い位置にある突出峠でも,2009年から2026年にかけて,5月にICレコーダを設置して調査しているので,その結果と比べてみると,さえずりが不活発になる時期は突出峠の方が遅いようでした。標高により繁殖時期が違うためにこうしたことが生じているものと思われます。同じように北の方がさえずり時期が遅いこともわかっています(植田 2023


図1.秩父と近接する標高の高い突出峠でのゴジュウカラのさえずり頻度の比較


さえずる時間帯
ゴジュウカラのさえずりは,日の出前から1時間後まで,特に増減傾向はなく,一定に推移しました(図2)。



図2.秩父のゴジュウカラのさえずり頻度と日の出からの経過時刻との関係

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