アカハラ:低標高で減少,高標高で増加?
アカハラはやや寒冷なブナ林等の森林に生息する鳥です。調査地の中では秩父では優占種になっています。以前は山中湖にも多く生息していたそうですが,現在はほとんど記録されず,記録されるツグミ類はアカハラよりも暖かい森林に生息するクロツグミとなっています。
全国的にも寒冷な森林に生息する種が減少する傾向があり,アカハラでは低標高な場所で分布が縮小していることが全国鳥類繁殖分布調査の結果からわかっています(植田 2023)。また,志賀高原では年により記録されることのある鳥でしたが,2026年には,はじめて繁殖期を通して記録されました。秩父調査地に隣接する志賀高原と近い標高の突出峠では2017年から記録されるようになり,その後定着して現在は優占種となっています。志賀高原でも今後定着するかもしれません。
さえずり頻度の季節変化
アカハラのさえずりは4月中旬から活発になり4月下旬から5月上旬に最も活発になっていました。その後5月中下旬にかけて不活発になった後に,6月に再度活発になりました(図1)。最初のピークはほかの多くの鳥で見られるなわばり形成やつがい形成のためのピークと思います。ツグミ類の繁殖は1か月程度なので,2回目のピークはちょうど1回目の繁殖が終わったころに当たるので,そうしたことが関連しているのかもしれませんが,よくわかりません。
さえずる時間帯
アカハラのさえずりは日の出前がピークでその後減少しました。さえずりの活発な時期は日の出後もしばらくさえずりますが,不活発な時期になると日の出前後しか鳴かなくなってしまいます。
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